第21号(2016年夏号)

第21号(2016年夏号)

2016/07/11

touhyoubako

 6月23日に、イギリスの国民投票結果が出ました。EU離脱という選択に驚かれた方も多いのではないでしょうか。世界経済、日本経済への今後の影響が大いに気になるところです。また、日本ではあまりなじみのない「国民投票」ですが、離脱決定後のイギリス国内の混乱を見ていると、国民投票についても、いろいろと考えさせられることがありました。

 

 それでは、『ひねの通信』第21号をご覧ください。

 

 

まんがの効用~まんがから学んだこと~

 

 突然ですが、我が家の子どもたちは、あまり読書しません。私が子どものときはもっと読書していたように思い、「このままでは活字を読めない大人になってしまう!」と焦っていました。

 

 自分のことを振り返ると、自分が読書好きになったのは、マンガの影響が大きかったように思います。私は子どもの頃からマンガ大好き。ドラえもん、キン肉マン、ドラゴンボール、ジョジョの奇妙な冒険、シティーハンター、あした天気になあれ、ナルト、ワンピース、ハンターハンター、枚挙にいとまがありません。マンガで「字を読む」ことに慣れて、そこから字だけの本に移行していったと思うのです。

 

 そこで子どもたちにマンガを読ませてみることにしました。さりげなく、こちらの意図に気付かれないように、

 「なあなあ、ドラゴンボールって知ってる?7つ揃えばなんでも願いがかなう不思議なボール。悟空って子が悪者と戦いながら集めるねん。」

 「知ってる、かめはめ波やろ~。」

 子どもたちの世代は、マンガは読んだことがなくても、アニメやゲーセンなどで見たことがあるようです。

 

 早速ドラゴンボール1巻を買って、長女に渡しました。すると、いつもはテレビやゲームばかりやっている子が、急に集中してマンガを読み始めました。

 続いて長男も!特に長男はすごく集中して読むようで、マンガを読んでいるときに話しかけても何も聞こえていないようです。「早く続きが読みたい!」となって、あっというまに42巻まで読破しました。最後は妻まで熱中する始末です。

 

 先ほど挙げたマンガの多くは、実は少年ジャンプに連載されていたものです。少年ジャンプが大切にしているコンセプトは、「友情・努力・勝利」です。仲間を大切にする友情があり、努力して自己研鑽し、そしてみんなで力を合わせて最後には勝利します。決まりきったパターンですが、やっぱりおもしろいです。

 

 夢中で読んでいる子どもたちを見ていると、今の子どもたちにも「友情・努力・勝利」は共感できるもののようです。いつまでもそういう子どもたちのいる社会であってほしいですし、そういう気持ちを持った大人になってもらいたいと思っています。

 

 自分も、仕事仲間を大切にし(友情)、よいサービスを提供できるよう日々研鑽し(努力)、お客様に満足してもらう(勝利)、ことを日々、積み重ねていこうと思いました。

 

(次長 公認会計士・税理士 日根野 健)

 

 

個人型確定拠出年金~改正で対象者が大幅に増えます~

 

 「個人型確定拠出年金」という制度をご存知でしょうか。個人が掛け金を積み立てて運用し、老後資金を作ることができる制度です。制度の内容を簡単にご紹介すると、

 

1. 個人が毎月掛け金を払う

2. 払った掛け金は、預貯金や投資信託など自分で選択した方法で運用

3. 60歳以降に年金又は一時金で受け取る(受取額は運用成績による)

 

というものです。この制度の最大のメリットは、以下の税制優遇が受けられることです。

 

 毎月の掛け金は全額所得控除、運用期間中の運用的は非課税

 受取時、一時金の場合は退職所得控除、年金の場合は公的年金等控除

 

今回の改正で、平成29年からこの個人型確定拠出年金に加入できる対象者が増えました。

 

現況 : 企業年金のない会社員、自営業の方など

 ↓

平成29年~ : 公務員、専業主婦、企業年金のある会社員の方などにも拡大

※いずれも20歳以上~60歳未満(厚生年金加入者は20歳未満でも可)

 

 節税しながら老後資金を作れる制度として新聞や雑誌などでもよく取り上げられている個人型確定拠出年金。いろいろな金融機関で申し込むことができますが、金融機関ごとに手数料や運用できる商品数が異なります。ご加入をご検討の際は、じっくり吟味されることをおすすめします。

 

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