第14号(2014年秋号)

第14号(2014年秋号)

2014/10/10

ココヤシ 毎年、秋号の通信では植物を育てる話をしていますが、今年はココヤシです。成長が速く、1日に1㎝ずつ葉が伸びていきます。目に見えて大きくなっていくので毎日楽しみです。ただ、事務所では誰も育てたことがないので、不安もあります。とくに寒さに弱いそうで、これから来る冬の対策については今から頭を悩ませています。

 ココヤシは、日本の気候では、実をつけるのが難しいようですね。生ココナッツジュースを飲みたいという希望は、残念ながら叶いそうにありませんが、できるところまで育ててみようと思っています。

 それでは、「ひねの通信」第14号をお届けします。

 

 

 

 

異常気象とビジネスチャンス

 1時間に100㎜を超える豪雨。異様に暑い夏。夏に降ってくる雹(ひょう)。季節外れの台風。毎年のように異常気象が発生し、話題になっています。ときには人命にかかわる事態につながることもあります。

 

 このような気候変動は、私たちの生命を脅かしたり、今までとは違うライフスタイルに変わらざるをえなかったり、困ることが多いです。でも、ちょっと違った視点で見てみると、気候変動が大きなビジネスチャンスになっています。

 

 例えば、暑い夏が続けば、やはりビールが売れる!アサヒ、キリン、サントリーなどのビール会社にとっては、さらなるビジネスチャンスの到来です。

 

 ゲリラ豪雨が頻繁に発生すれば、精度の高い天気予報に対するニーズが高まります。ウェザーニュース社のサービスは、精度の高い気象予報サービスを提供し、ゲリラ豪雨などの危険が近づいているときはメールで知らせてくれます。

 

 地球温暖化により北極海の氷が縮小しています。これは一つ大きな環境問題ですが、少し視点を変えると、今までよりも低コストで物資を輸送する航路が現実のものになっています。そうなれば、今までは採算のあわなかった物資を輸送することで、日本郵船、商船三井などにも新たなビジネスチャンスが生まれてくることでしょう。

 

 気候に限らず、様々なものが変化しています。例えば、人口です。国・地域ごとの増減、年齢構成の変化など、人口に変化があれば、そこに新たなビジネスチャンスが生まれます。

 

 変化のなかにチャンスがあります。それは、気候といった自然環境の変化であっても同じです。これ以上環境が変わらないように保護する分野でも、今起こってしまっている気候変動に対応していく分野でも、変化がチャンスになっています。変化に目を向けず、同じことをしていれば、ピンチが訪れます。

 

 気候の変動に驚き、自然の力に畏敬の念を抱くとともに、その変化を捉えて新たなチャンスがないか、冷静に見直してみたいものです。

(次長 公認会計士・税理士 日根野健)

 

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